「政治家」になるには当然選挙をして当選しないと、まず「議員」という職務にはつけません。
これは、一般の公務員試験とは違って勉強すればできるというものではなく、市民や国民あるいは都道府県民から支持をされないと当選しないので、「具体的にどういう事をやると政治家になるのか?」というのを経験のない人には分からないでしょう。
そこで今回は「議員になりたい人はどうやってなればいいのか?」ということをご紹介します。
なぜ「政党」に入るのか?「政党」に入るには?
政党への入り方は様々です。
党の委員長に誘われる事もあれば、自治会から政党に入党するという手法もあります。
地盤を持っている親族であれば、そのまま党員となる人もいる訳です。
そして、選挙に出るには政党に入る事が有利です。
勿論、どこの政党にも属さない場合もありますが、こうした人の大半は既に手持ちに票を確保していて、自分で政党を名乗るか無党派という事になりますが、当選できる実力を備えている人が大半で、新人がこれをしてもなかなか地方選挙でも勝てないのが実情です。
政党に入る事によって、選挙について様々なノウハウを政党は持っています。
辻立ち一つにしても「どうやって辻立ちをするのか?」というところまで、指導をしてくれるのです。
「名簿」の活用が出来る
政党に所属していると選挙名簿があり、この選挙名簿で各家を回って入票のお願いに伺う事ができます。
実は、選挙が始まる前にはこうした名簿というのを、どこの政党でも持っており、選挙の結果というのはおおよそ解っているのです。
例えば、市議会議員であると一番したのラインつまり、ビリで当選した人の票が800票だったとした場合、名簿の名前の数と見比べれば当選が出来るかどうかは大抵解るのです。
政党によって複数当選させるという事が、特に国選選挙での小選挙区で難しいのはこの為です。
手持ちの票を分散させると共倒れになるので、予めどちらかは諦めてもらうという事は実はしばしばある事なのです。
「政党」はいつも何をやっているのか?
選挙の時には勿論選挙に集中しますが、市議会議員は4年間なのでその間選挙がない間は、町の調査や海外に視察に行ったり問題になるケースもある訳です。
政党の党員は毎月党費を支払い、新聞を買ったり勉強会に出たり、この中から親睦会などで顔見せする事で「選挙に出ませんか?」など誘いを受ける人もいるんです。
選挙に出るという事は当選は勿論、党の宣伝ともなるので定期的に地方選挙に出るのですが、実際例えば日本共産党もそうですが「共産主義をしっかり学んでいるか?」というとそうでもない人もいる訳で、付き合いで党員になっているという人もいるんです。
どちらかというと、党を盛り立てるというよりかは、サークルに近い感覚でやっている人も居るのです。
広報をやっている人は、風雨にさらされたポスターを交換しながら、貼らせて頂いているお宅や会社に伺い、色々な要望や近況の話を伺い議会に反映させたり、支持の継続についてお願いなど議員に成り代わってお願いしたり、党新聞があれば購読をお願いしたりと様々です。
「選挙」に出るには
選挙名簿の数を増やすには、町でやっている例えば川を清掃する活動とか、野鳥の会とか、趣味や町に貢献する活動をして自分を知ってもらうという事が重要です。
この人なら議員にさせてもいい、特に地方議員は自分の町なのに議員の名前すら知らない人がほとんどです。
国政と地方選挙の違いは、こうした限られたはっきりいって数百票で当選する選挙は、名前すら知らない人がほとんどなのです。
「どうやって、名前を知ってもらうきっかけをつくるか?」
それが結構大事になります。
まとめ
いかがでしたか。
「議員なんて偉くないんだ。なんでもやらせて頂いて当たり前。そういう気持ちで議員にならないとだめなんだ。」と、指導をされた事があります。
でも、実際はそうじゃない事が大半でした。
しかし、政治というのは自分がどうであるかだと思います。
自分がそういう気持ちで議員活動をやっていれば、それは恥じない行動なんだと私は思います。