「卒業写真」や「真夏の夜の夢」など、時代を超えても愛される松任谷由実さんの名曲の数々。
昨今のリバイバルブームもあり、若い世代のなかにもユーミンファンを名乗る人は多くいます。
ですが、有名な曲以外にも、まだまだ多数の名曲があるのをご存知でしょうか?
そこで今回は、独断と偏見で選んだ松任谷由実さんの知られざる名曲をご紹介します。
新潟の御当地ソング「私のロンサム・タウン」
1982年6月にリリースの13枚目のアルバム「PEARL PIERCE」に収録された1曲です。
新潟が舞台となっていて、まるで異国にいるような気分が味わえるのが、この名曲です。
冒頭の「靄」という単語1つで、その情景が浮かびます。
冬を迎えようとしている季節。
晩秋散歩のBGM
松任谷由実
「私のロンサム・タウン」言わずと知れた新潟のご当地ソング。
「ユーミン万歳!」に入らなかったこととドラムが林立夫さんではないことが個人的には残念ですが、一番好きなアルバム「PEARL PIERCE」のB面1曲目、という厚遇が嬉しい。#ユーミン万歳 pic.twitter.com/eyYQferYn5— やひこ♪かくだ(ヤッヒー) (@YAHIKOKAKUDA) November 27, 2022
冷たい風が吹くなか、ナホトカへと向かう船が心の虚しさを更に強調しています。
昨夜までの賑やかさを振り返る女性の、なんとも言えない孤独さが滲み出ています。
時には、寂しさに身を委ねたい時に聴きたくなる曲です。
アニメ「遠い海から来たCOO」EDテーマ曲「ずっとそばに」
1983年2月にリリースの14枚目のアルバム「REINCARNATION」の収録曲で、1993年には角川アニメ「遠い海から来たCOO」のEDテーマ曲にもなりました。
曲の終わり部分はフェードアウトせずに次の曲に繋がっています。
優しいメロディのなかにも、人の本質を鋭く指摘した歌詞もあり胸が切なくなります。
「たなびく夕方の雲」や「ふりそそぐ八月の雨」といった歌詞が、自然の美しさを彷彿とさせます。
1993年に公開されたアニメ映画『Coo 遠い海から来たクー』。
主題歌は松任谷由実「ずっとそばに」。
フィジーのパゴパゴ島で繰り広げられるプレシオサウルスのクーと主人公の洋助、それを取り巻く諜報機関との闘いを描く物語、今考えると結構大人向け映画。
見終えるとグッとくる。@retoro_mode pic.twitter.com/KBefcR1Tvd— forever80/90sPopCulture (@Forever80sC) January 29, 2021
そして、包み込むような壮大な愛も感じさせます。
ずっとそばにいると優しく語りかけるような声が、更に切なさを増幅させます。
夏が終わる頃に聴きたくなる曲です。
南半球でのクリスマスを描いた「ダイアモンドダストが消えぬまに」
1987年12月リリースの19枚目のアルバム「ダイアモンドダストが消えぬまに」に収録された名曲で、多くのファンから支持されています。
南半球でのクリスマスを描いた曲で、この場合の「ダイアモンドダスト」とは気象現象のことではなく、2番の歌詞に登場するスパークリングワインの泡のことを指しています。
ポップで爽快感溢れるナンバーは、まさにドライブのお供にピッタリです。
#ユーミン万歳 ダイアモンドダストが消えぬまに
大好きな曲ではあるものの、シンクラヴィアの音が馴染まず、遠ざかっていた。そんな人も多いのでは。80年代後半のバブル・ユーミンは今こそ再評価と思うので、どのように調理されるのかは、とても気になるところ。制作側の意識が図れる楽曲。 pic.twitter.com/TGJCT4WaPm— はんぶん不思議 (@Coco5Ribbon3) October 7, 2022
そして、恋人と過ごした真夏のクリスマスがロマンティックに描かれた1番と、恋人と別れて1人で過ごすクリスマスが書かれた2番。
1曲の中で、1組のカップルのドラマを観る事ができるのです。
別れた恋人を思い出しながら、強がっている女性の気持ちが感じ取れます。
出典:松任谷由実
映画「キャンプで逢いましょう」劇中歌「青春のリグレット」
1985年11月リリースの17枚目のアルバム「DA・DI・DA」の収録曲で、男女のすれ違いを描いた名曲です。
1995年の映画「キャンプで逢いましょう」劇中歌でした。
大好きな彼に対する複雑な女性の気持ちが、歌詞の中に散りばめられています。
今から25年前の後藤久美子(ゴクミ)主演の作品。
名作「私をスキーにつれてって」を彷彿させる構成ですが、夏の湖畔のキャンプ場にピッケル持参するのは謎。(^o^;)#キャンプで逢いましょう pic.twitter.com/xpMJps4QM2
— 鹿島槍東尾根 (@23Xtrail) October 10, 2020
別れた後も、いつまでも胸に引っかかるような苦い恋の記憶。
「私を許さないで」という一言に、彼女の辛さが全て詰まっているように聴こえます。
人混みに紛れていく彼の背中を、いつまでもいつまでも見送っている姿が見えるような気さえします。
『青春のリグレット』
松任谷由実⚫︎1985年リリースアルバム「DA・DI・DA」収録。1984年麗美への提供曲。1995年映画「キャンプで逢いましょう」劇中歌。@retoro_mode pic.twitter.com/MdSI0eFku1
— ゆー♥️ (@takeyu_29) August 3, 2020
いつか笑って話せる日を待ちながら、同時に哀しさも抱えている。
そんな女性の、複雑な心理が上手に表現されています。
出典:松任谷由実
コンサートのアンコールで取り上げられることが多い「青いエアメイル」
1979年7月リリースの7枚目のアルバム「OLIVE」の収録曲で、コンサートのアンコールで取り上げられることが多い楽曲。
エアメイルが届く度に、嬉しさと同時に切なさを噛みしめる女性の想いが歌詞から読み取れます。
1979年7月20日 アルバム『OLIVE』発売
松任谷由実 – 青いエアメイル
「日本の恋と、ユーミンと。」https://t.co/GMhfWNZFxU好きなジャケ❤️
おはようTwitter
今日も一日 pic.twitter.com/3iQGO1rqs4
— 【マリ子】 ◌ (@foi_22rv) July 20, 2022
どれだけ時がたっても、色褪せてはくれない彼への気持ち。
離れている間、相手がどのような人生を過ごしているか。
青いエアメイル 1#ユーミン pic.twitter.com/KcIiGtNj2G
— ギブネス (@foglamp_6637) December 9, 2018
選ばなかったから、失ってしまうのだという後悔を感じさせます。
それでも、やはり好きという気持ちに変わりはない。
女性の哀しみと恋をする気もちが、上手に混ざりあった名曲です。
聴いた途端に、かつての恋人がふっと胸に浮かんでくるような曲です。
出典:松任谷由実
まとめ
いかがでしたか。
松任谷由実さんの曲の素晴らしさは、情景を切り取ったかのような歌詞の数々です。
恋をした時に、恋に破れた時にはこれらの曲が聴きたくなります。
様々な年代の人に愛される松任谷由実さんの名曲の、その歌詞の隅々まで知ってほしいです。