「観葉植物が欲しいけど、何を選んだら分からない。」
「気に入った観葉植物の名前が分からない。」
おしゃれな家には必ずある観葉植物ですが、名前とイメージが一致しなくて困っている人も多いことでしょう。
また、観葉植物はたくさんの種類があって、選び方に困りますよね。
観葉植物には、弱い日差しでもしっかり育つものや乾燥に強いもの、寒さに強いものなどさまざまな種類があります。
自分にぴったりな観葉植物が見つかれば、日々の暮らしの質が向上するはずです。
今回は、たくさんある観葉植物のなかでも、オススメの観葉植物を4つご紹介します。
赤いハートのように光沢する「アンスリウム」
分類は、サトイモ科アンスリウム属です。
熱帯アメリカに550種以上があります。
常緑多年草で、花の美しい種類、観葉種、果実の美しいものがあります。
花といっても美しいのは仏淡苞で、花びらはありません。
高温多湿を好みます。
栽培管理ですが、半日陰で空中湿度を十分に保ち、冬も12度以上を確保しましょう。
夏の生長期は水と肥料を十分に与えますが、排水不良にならないように注意します。
冬は光によく当てます。
肥料は、緩効性のものと液肥を併用するとよく、用土はミズゴケ単用が育てやすいのですが、軽石、鹿沼土、バーミキュライトなどの混合土でもかまいません。
とにかく、排水がよく保水力のあるものがいいわけです。
取り木、株分けで殖やすことができ、実生も簡単です。
ハダニ、カイガラムシの発生に注意し、ダイシストン、ジメトエート、スプラサイドなどで防除します。
『永遠の幸せ』という花言葉を持つ「ゴムノキ」
分類は、クワ科ゴムノキ(フィクス)類です。
一般に、イチジク属(フィクス属)を総称してゴムノキ類と呼び、イチジクもゴムノキの仲間であるといっていますが、本来はインドゴムノキもイチジクの仲間であるというべきかもしれません。
この仲間は、アジアを中心にして、熱帯から亜熱帯地域に約800種があります。
種類によって用途も色々で、インドゴムノキなどは、かつて熱帯アジアで生ゴムを採取するために栽培されていました。
園芸的には観葉鉢物として重要な仲間で、大小色々な種類が栽培されています。
葉形や斑模様の変化した品種も、枝変わりとして選抜されています。
インドア・ガーデンの主木として使えるほか、大型観葉鉢物、吊り鉢、ミニ観葉など応用範囲も広い種類です。
栽培管理ですが、どの種類も慣らせば直射光下でよく育ちます。
インドゴムノキとその変種群は、強光線下で育てるほど葉の緑が濃く、照葉となり、美しさを増します。
寒さに強く、太平洋岸の暖地では、南面の日だまりの様な場所なら、戸外で越冬します。
最近の市街地では、夜間の温度があまり下がらないので、軒下などで越冬する地域がかなりあるでしょう。
ただし、斑入り種は、光線が強いと日焼けを起こしやすく、斑も鮮明さを欠くので、夏は半日陰くらいのところで育てるほうが無難です。
霜が降りる前に、夜間は室内に取り込むようにしますが、室内で管理するようになると、どうしても日照不足になり、生気を失ってしまうので、日中は窓辺に置くなど、面倒がらずに置き場所を工夫するようにしましょう。
室内に取り込むときになって、木が大きくなりすぎて置き場所に困ることがよくありますが、夏の間に取り木や挿し木をして、適当に剪定しておくとよいでしょう。
長すぎる枝を無理に曲げるようにしてまで、狭い場所に押し込むようなことは得策ではありません。
冬の室内で観賞できないくらいなら、条件に合わせて切り縮めましょう。
中々新芽が出ませんが、春になり暖かくなれば必ず芽が出るので心配いりません。
剪定して葉の少なくなった株は、これまでより水やりを減らさないと、根腐れを起します。
生長期には、鉢土が乾けばすぐにたっぷり潅水しますが、低温期は少し間をおくとよいでしょう。
しかし、空中湿度が足りないと、葉に生気がなくなってしまいます。
鉢の水やりだけでなく、株全体に葉水をかけてやってください。
大きい葉のものは、スポンジなどに水を含ませて、表面の汚れを拭きとってやるのもよいでしょう。
肥料は、緩効性で肥効の長いものが適しています。
草花と違ってすぐ効果が現れませんが、肥料の断続があると、同じ株で葉に大小が生じてしまうので注意してください。
また、カイガラムシがつきやすいので、見つけ次第ブラシなどで擦り落としてしまいましょう。
植え替えは15度以上あれば、いつでもよいですが、5~9月が適期です。
大株になれば、鉢底に固まっている根は切り捨て、古い土もできるだけ落として、元の鉢に再び植えて丁度よいくらいにします。
用土は特に選びませんが、水はけをよくしておきましょう。
気根が伸びると気にする人がよくいますが、生育にあまり影響はなく、邪魔だと思うなら切り捨ててもかまいません。
ゴムノキ類は太い幹からでもよく芽を出すので、古株になると盆栽風の楽しみ方もできます。
丈の伸びすぎた株を無理して育てるのではなく、高温期に取り木か挿し木でふやし、下部の茎は好みの長さまで切りつめるほうが良いでしょう。
取り木も、あまり大きな枝は無理で、長さ30~40cmくらいが安全です。
6月ごろに取り木処理して、7~8月になり十分発根してから切り取ります。
切り取りが秋になると気温も下がり、その後の生育が思わしくなく、越冬も難しくなるので、取り木の時期は選んでください。
アコウやガジュマルは日照不足にも強く、分枝もよく、枝ぶりも良いので、吹き抜けのインドア・ガーデンやサンルームの主木に適しています。
フィクス・ベンジャミナは、挿し木の小苗の時に2~3本寄せ植えして茎をより合わせておくと、古株になって幹が太くなると楽しめます。
オオイタビの様な匍匐性種はヘゴ付けなど、壁掛け式にして楽しむこともできますし、小型種は吊り鉢としても面白いものです。
挿し木が容易なので、テラリウムなどミニ観葉として使える種類も多いのが特徴です。
スタイリッシュに広がる葉が印象的「パンダヌス」
分類は、タコノキ科パンダヌス(パンダナス)属です。
アメリカ大陸以外の熱帯地域に、140種以上があります。
幹から太い気根を出して樹冠を支え、海岸での暴風樹としても利用されています。
葉緑と裏面の主脈に鋭いトゲが生えていますが、ドゲのない種類や、葉に白色または黄色の縞斑の入るものがあります。
幼苗期を観葉鉢物として利用します。
栽培管理ですが、高温でよく生育し、乾燥には強く、むしろ過湿で病気が出たりします。
直射光でよく育ちますが、鉢植えでは、夏だけ20~30%遮光するとよいでしょう。
用土は砂礫を多く加えて排水をよくします。
植え替えは6~8月の高温期がよく、株分け繁殖も同時に行います。
根の少ない株は、挿し木と同じことになります。
鉢は、たて長のものが適します。
冬は、水を控えないといけません。
ドゲが鋭いので置き場所を配慮し、カイガラムシがつきやすいので注意しましょう。
別名「緑の宝石」ともいわれる「ラピス」
分類は、ヤシ科ラピス属です。
この仲間では、カンノンチク(観音竹)と、シュロチク(棕櫚竹)の園芸品種が栽培されています。
共に中国南部の原産で、栽培の歴史も古く、多くの品種があります。
カンノンチクの方が、葉の裂片が幅広く数も少なくて先端も幅広くなっています。
ヤシの仲間ですから、花が咲いても株が枯れることはありません。
栽培管理ですが、寒さには強いので、霜除け程度で越冬しますが、厳寒の年には油断しないことです。
夏は半日陰にしますが、日照不足はいけません。
植え替えは5月中旬から6月頃がよく、同時に株分けもできます。
用土は粒の粗い砂、赤玉土、軽石など排水のよいものを使います。
激しい乾湿の差を嫌い、葉先の枯れ込みは根の障害によることが多いようです。
ハダニが発生しやすいので、葉水を多くして洗い流す様にします。
まとめ
いかがでしたか。
空間をきれいにしてくれたり、癒し効果をもたらしたりしてくれる観葉植物。
ぜひ、日常の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。