現在では漫画や絵を描く人も増えていますが、それはデジタルのツールが広く普及したのも大きく影響しています。
デジタルのツールのおかげで、漫画や絵を描く際に必要になる道具も大幅に減り、ペンタブレットなどを一つ買うだけで、簡単に作業をしやすくなりました。
しかし、デジタル全盛の今だからこそ、アナログの良さを見直していくのも良いと思います。
特に、紙の上で自分の手によって描きだした線は、なんともいえない良さがあります。
そんな、アナログで漫画や絵を描きたいと考えている人たちに、おすすめのペンとその違いをお教えします。
まずは漫画の王道のGペン
漫画や絵を描くうえで、最も認知されているペンが、Gペンであると言えるでしょう。
このGペンは、筆圧の強弱で太い線から細い線をかき分けることができ、アナログで漫画を描いているプロの方の大多数が、このペンを使用しています。
このGペンは、ほかのペンに比べ書き味が柔らかく、使用者によって個性が出しやすいのが特徴です。
しかしその反面、慣れるのに時間が必要で、線を引く練習を日々行う必要があります。
細い線を出したい場合は丸ペン
続いて紹介するペンは、丸ペンと呼ばれるペンです。
このペンは、Gペンに比べ細い線を描くことに特化しており、繊細な線を好む作風の作品によく使用されています。
また、漫画の背景の細い線に使われているのは、このペンであることが多いです。
少女漫画などのキャラクターを描く場合に、髪の毛などに使用しているといった声もよくあがっています。
書き味はGペンに比べ固く、紙を削るような描き方になったりもします。
プロの方の多くは、Gペンと丸ペンを場所によって使い分ける方が多いですが、中には丸ペン一本で全て仕上げるといった方もいます。
均一な線を出したい場合はカブラペン
Gペン、丸ペンに続いてメジャーなペンが、カブラペンです。
このカブラペンは、ほかのペンに比べ強弱がつきにくく、均一な線が引きやすいのが特徴です。
また、Gペンや丸ペンに比べ、紙の上を走りやすく、描きやすいといった声もよく聞きます。
扱いやすいですが、その反面、線に個性が出しにくいともいえるので、この特徴を生かした漫画や作風を考える必要があります。
有名どころでは、あの手塚治虫も、このペンを使って漫画を描いていました。
ほかに使用されているペン
上で紹介したペンが、漫画や絵を描くうえで、一番メジャーであるペンと言えますが、ほかにも、ミリペンや筆ペンといったペンもよく使われています。
ミリペンは、製図などに使われるミリ単位で分けられたペンのことで、このミリペンは、細かい部分や仕上げの際に使われることが多いです。
また現在では、ミリペンだけで全て仕上げるプロの漫画家もいて、とても応用がききやすいのが特徴です。
筆ペンは、文字通り筆の形をしたペンで、文字を書く際に使われるイメージがありますが、この筆ペンも、漫画を製作するうえで欠かせないものの一つです。
キャラクターの髪の毛の艶を再現するのによく使われたり、広い部分を塗りつぶすベタと呼ばれる部分に使用されたりします。
この筆ペンも、ミリペン同様補助に役立つのが特徴ですが、筆ペンをメインで使う漫画家の方もいます。
中には割りばしなどを使う人も
とても変化球になりますが、割りばしを削って、それをインクにつけ漫画を描くというプロの作家もいます。
個性を出したいと考えるなら、既存の描き方にとらわれないで、自由に発想することも大切かもしれません。
まとめ
いかがでしたか。
これらのように、漫画や絵をアナログで描く際には、さまざまペンを使うことができます。
それぞれに特徴があり、その特徴によって使い分けるのも面白いでしょう。
こういった道具にこだわることができるのも、アナログで描くことの醍醐味です。