「犬夜叉」というタイトルを聞いたことはありますか?
今から20年程前に始まった漫画で、アニメ化、舞台化と色々なジャンルで広まり、世界中で愛されている作品です。
そして、完結から約10年が経つ今も、多くのファンに愛されている本作品。
オールドファンだけではなく、新規のファンを増やしているこの作品の魅力とは、何なのでしょうか。
ファンの一人としてご紹介し、魅力の一端でもお伝え出来ればと思います。
恋と冒険、友情、戦い……
色々なものが詰まった冒険譚「犬夜叉」の世界で、どっぷり遊んでみませんか。
世界中で愛されている「犬夜叉」とは?
高橋留美子先生が、小学館で発表した漫画作品です。
完結から約10年が経ちますが、今だに日本のみならず、アメリカ、韓国、中国など、世界中で愛されています。
ちなみに、2017年には舞台化され、ゴールデンボンバーの喜屋武さんが主人公を演じました。人気キャストに頼らない素晴らしい演出と音楽、そして激しいアクションは、本当に素晴らしかったです。
また、いまだにコラボグッズが現在進行形で作られている、凄い作品でもあります。
近年ではシールにラバーストラップなどが発売され、人気のグッズはネット上で高額取引されています。
あらすじ
戦国時代を舞台とした、戦いと冒険の物語です。
ただし、妖怪変化が出てくるため、ホラーの要素アリ。
日暮かごめちゃんは、15歳の誕生日に古井戸から戦国時代にタイムスリップしてしまいます。そこで出会ったのが、人間と妖怪の間に生まれた少年・犬夜叉。
かごめちゃんの体内に隠されていた宝玉を巡り、妖怪変化と戦うことになった二人。
あらゆる願いを叶える宝玉の欠片を集め、かつて犬夜叉と巫女・桔梗(かごめの前世)を罠に嵌めた宿敵・奈落を倒すため、仲間たちと共に、冒険の旅が始まります。
魅力的な仲間たちは、心に傷を持つ者ばかり
最初は、犬夜叉とかごめの二人旅でしたが、やがて旅の途中で、宿敵・奈落を追う面々と出会います。
死の呪いをかけられた法師・弥勒。奈落に嵌められ、家族を殺された少女・珊瑚。そして父親の仇を討つため協力を願ってきた、狐妖怪の七宝。
人間と妖怪のハーフとして、辛い境遇だった犬夜叉をはじめ、仲間たちは皆、心に傷を持つ者ばかり。
そんな彼らを、明るく優しいかごめがまとめ、チームはやがて強い信頼関係で結ばれていきます。奈落と宝玉を探す旅の途中、ふと心が和むエピソードもたくさん。
彼らのやり取りが微笑ましく、魅力的です。
もちろん、刀や巨大ブーメラン、弓矢を使ったアクションは迫力満点で、見ごたえがあります。冒険もの、バトルものが好きな方にもオススメ出来るポイントです。
誇り高く美しく!ライバルも魅力的
宿敵・奈落はもちろんですが、犬夜叉はそれ以外にも魅力的な敵が登場します。
それは犬夜叉の異母兄であり、純血の妖怪でもある「殺生丸」。
ハーフの弟に対し、完全な妖怪であり気性も冷酷な殺生丸。どこか人間臭くお人好しな弟とは対照的に残忍で、妖怪らしい妖怪です。
しかし、そんな殺生丸も、人間の少女と出会い、彼女と触れ合ううちに、少しずつ情を芽生えさせていきます。
弟と慣れ合わず、孤高の道を歩む兄。彼もまた奈落を追い、時に犬夜叉とも戦い……。
誇り高く美しく、そしてどこまでも強さを求める殺生丸は、魅力的なライバルキャラクターと言えるでしょう。
恋の行方もポイント
犬夜叉とかごめは惹かれ合いますが、かごめはかつて犬夜叉を愛した巫女・桔梗の生まれ変わり。
そして秘術により、桔梗は新たな肉体を得て、二人の前に現れます。
愛しい犬夜叉に再会したものの、死人であるために彼と結ばれることが出来ない、桔梗。桔梗と犬夜叉の間にある、強い悲しみと愛情に入り込めない、かごめ。
かごめに惹かれつつも、自分のせいで命を落とした桔梗を放っておけない犬夜叉。複雑に絡まった三人の恋は、どこへ向かうのか……。
シリアスで切ない恋の行方も、大きなポイントです。
最後に
いかがでしたか。
冒険、恋、戦い、シリアスにギャグに、そしてホラー……。
たくさんの魅力も持つ漫画作品「犬夜叉」
全56巻と長いですが(愛蔵版は30巻)、ぜひ一度手に取ってみてください。
必死に前を向くキャラクター達の生きざま、そして複雑な物語に、きっと魅了されると思います。
ひととき戦国時代に入って、心を遊ばせてみるのも素敵ですね。