軟式ボールの規格が変更されて、新軟式M球が9月に発売されました。
すでに触ってみた、あるいは実際に使用してみた方も、多いのではないでしょうか。
そんな新軟式M球に併せて、各スポーツメーカーから登場しているのが、高性能バットです。
もっぱらの評判では、これまで以上に飛距離が出るとの事で、非常に注目が集まっています。
そこで今回は、飛びの限界を超える軟式バット2018について、ご紹介したいと思います。
新軟式M球について
12年ぶりに変更がなされた軟式ボールですが、今回の変更では、A・B・C球と3つの分類に分かれていたものが、M球とJ球の2つに変更・統合されています。
出典:時事ドットコム
M球はこれまでのA・B級が統合、C球がJ球へと変更された訳ですが、大きさと重さに関してはこれまでどおりとなっています。
安全面に関しても、今までと同等レベルとされており、変わったのは反発係数、いわゆる弾み方です。
これまでの軟式球に比べて弾みにくくなり、より硬式球に近い弾み方になっているといわれています。
さらには、ボールが変形しにくく改良されている事もあり、これまで以上に飛距離が伸びると評判です。
ですので、これをきっかけにバッティングの憧れでもあるオーバーフェンスも、夢ではないのです。
現在使用している道具は使用可能
ボールの変更によって、「野球用品を新たに購入しなければいけないのか」そんな心配をされる方もいるかと思います。
しかし、現在使用している道具をそのまま使用できると言われていますので、特に買い替える必要はありません。
もちろんバットに関しても、これまでどおり使用していたバットは、そのまま使用できます。
とはいえ、バットに関しては、各スポーツメーカーから揃ってM球対応の新モデルが登場していますので気になります。
王道はミズノビヨンドシリーズ
軟式バットの常識を覆した事で有名なミズノビヨンドシリーズ。
その飛距離は他社を圧倒する勢いがあり、このバットを手にしたプレーヤーは多いと思います。
そんなミズノからも、新軟式M球に対応した「ギガキング」の登場です。
【審判から見た #ギガキング & #M号ボール】
「今までにはないキャッチャーフライ」審判ならではの着眼点で、新軟式ボールM号と最新 #ビヨンドマックス#GIGAKING を使用した試合を振り返っていただきました!
—#MIZUNO × #G-LEAGUE
GIGAKING & 新ボールM号 最速マッチ pic.twitter.com/Kvl0BbYd0C— 野球情報 動画集 (@c2vddx07jq_959) 2018年1月27日
このモデルは、打球部に「フラルゴPUフォーム」といった新素材を採用。
これまで同様に、ボールを受けとめる弾性力にプラスして、しっかりと弾き返す復元力を備えた、最強と呼ぶにふさわしいバットに仕上がっています。
公式サイトでは、ものまね芸人の方が飛距離を競う動画もアップされている事や、野球動画サイトでも試打の状況が公開されているなど、その飛距離は間違いなく向上しており、注目の1本になります。
三重管構造で定評のゼット(ZETT)
ゼット(ZETT)は、他社にあるウレタン素材とは異なる特殊な三重管構造バット「ブラックキャノン」で有名です。
そんなゼット(ZETT)からは、新軟式球対応の「バトルツイン」が登場です。
出典:ZETT公式
このバットは、三重管構造の上に発泡ウレタンを装備するといった、他社には無い構造となっています。
三重管バットの「ブラックキャノン」と、ビヨンド系のウレタン素材のバット、両者の良いとこどりをした1本です。
特徴的なのは、芯部に使用している素材が硬めのウレタンになっています。
通常のウレタン系バットは、指で押せば凹みがわかるのですが、このバットは指で押したぐらいでは凹みを感じる事はありません。
それぐらい固めの素材ですから、新軟式M球の硬さにも負けずに捉える事ができる、そんな感じがします。
出典:ZETT公式
超加速が売りのヘッドスピードを増加させるバット
Jグリップと呼ばれる、搭載特殊グリップ構造で話題を集めた美津和タイガーから、「ハイパーウィップ(Hyper Whip)」と呼ばれる、ヘッドスピードを増加させるバットが登場です。
Jグリップを活かしつつ、斜めにカットされたヘッドキャップが特徴的で、重量バランス変化させつつ空気抵抗も軽減する事で、超加速を実現。
これまでにない、ヘッドの走りを体感する事ができます。
また、使われている素材は、アメリカ発の超高強度金属「モンティックアロイ」と呼ばれる特殊金属で、硬くて反発力が高いと評判です。
ウレタン系や、しなりを活かす複合バットと比べて、まさに硬くなった新案式M球に対して真っ向から立ち向かう、そんな1本です。
また、同社からは従来からあるウレタン素材(PU)を用いた「レボルタイガーイオタ」も、PUの厚みを増す事で、新軟式M球に対応した1本になっています。
ローリングスからはハイパーマッハS
振り抜きやすさと、打速の速さが定評のローリングス「ハイパーマッハ」。
そんなハイパーマッハも、新軟式M球に対応すべく「ハイパーマッハS」が登場です。
出典:ローリングス公式
短中距離打者向けとなっているとおり、飛距離を求めるのではなく、野手の間を速く確実に打ち抜き出塁することを目指している1本になります。
そのため、軽量かつ振り抜きやすさを追求しており、打球の初速などを確実に向上させる事ができるバットです。
打球部にはウレタン素材を用いていますが、ウレタン面積は広いために、多少差し込まれても鋭い打球を飛ばす事ができそうです。
2018年6月には、18年後期モデルとして、NEWカラーが登場しています。
スペック的には、18年前期モデルと変わりありません。
出典:ローリングス公式
まとめ
いかがでしたか。
この様に、新軟式M球に体対応したバットが、各メーカーから軒並み登場しています。
今回、ご紹介できなかったメーカーからも特徴的なバットが登場していますので、飛びの限界を超えたいと考える方は、是非チェックしてみて下さい。