「観葉植物が欲しいけど、何を選んだら分からない。」
「気に入った観葉植物の名前が分からない。」
おしゃれな家には必ずある観葉植物ですが、名前とイメージが一致しなくて困っている人も多いことでしょう。
また、観葉植物はたくさんの種類があって、選び方に困りますよね。
観葉植物には、弱い日差しでもしっかり育つものや乾燥に強いもの、寒さに強いものなどさまざまな種類があります。
自分にぴったりな観葉植物が見つかれば、日々の暮らしの質が向上するはずです。
今回は、たくさんある観葉植物のなかでも、オススメの観葉植物を4つご紹介します。
円錐状の樹形が美しい「アラウカリア」
分類は、ナンヨウスギ科アラウカリア属です。
南米、オーストラリア、ポリネシアに18種があります。
耐寒性種は、まれに庭園に植えられます。
観葉鉢物に利用されるのは、ノーフォーク島原産のヘテロフィラです。
シマナンヨウスギの名があり、スギによく似ていますが別の仲間で、雌雄異株です。
丈夫で育てやすく、和洋ともによく似合います。
栽培管理ですが、日照不足にもよく耐えますが、直射光に当てて作らないと端正な草姿が乱れてしまいます。
耐寒性は強く、0~5度で越冬します。
乾燥にも強いので、秋から冬の低温期は水やりを控えるように管理します。
肥料をやりすぎると、早く大きくなってしまいますので注意してください。
葉色も、新鮮な黄緑色くらいのほうが美しいでしょう。
用土は排水のよいものであればよく、植え替えは4~8月が適期です。
繁殖は挿し木ですが、発根までに二か月以上かかります。
ボリューム満点でこんもりとした樹形「キッスス(シッサス)」
分類は、ブドウ科キッスス(シッサス)属です。
世界の熱帯から亜熱帯地域に350種があります。
常緑性の種類が、吊り鉢、あんどん仕立てで栽培され、多肉植物として栽培される種類もあります。
中でも、園芸品種のエレン・ダニカの栽培が一番多いようです。
セイシカズラは特に寒さに弱いので、冬も10度以上に保温します。
栽培管理ですが、一年中直射光で育てますが、日照不足にも強いものです。
しかし、セイシカズラは、夏だけ半日陰にしないと日焼けしやすい種類です。
乾燥には強いので、冬は水を控えて耐寒力をつけ、根腐れを防止します。
多肉質の種類も冬は水やりを控えて、休眠状態にすれば低温にも耐えられます。
4~9月の生長期は、水と肥料を切らさないように管理します。
乱れた枝は時々誘引、もしくは剪定して形を整えるようにしましょう。
ふやすときは、挿し木繁殖が簡単で速く生長します。
つる性でどんなインテリアにも合わせやすい「ヘデラ」
分類ですが、ウコギ科ヘデラ属です。
ヨーロッパ、北アフリカ、アジアに8種があります。
キズタは常緑で、日本各地に野生しており、木の幹など、ほかの物に付着して長く伸びていきます。
常緑で、フユヅタとも呼ばれています。
秋に紅葉するツタは、別名ナツヅタとも呼ばれ、ブドウ科の別種で、葉は革質で光沢のある長卵形です。
セイヨウキヅタはイングリッシュ・アイビーとも呼ばれています。
成葉では長卵形になりますが、園芸的に利用する幼苗期の葉は浅く3~5裂しています。
灰緑色に白黄色の覆輪となるグレイシャーや、黄色の中斑となるゴールド・ハートが観葉鉢物として普及しています。
エレクタのように茎がつる性でなく、直立する品種もあります。
カナリーキヅタは非常に生長の速い大型種で、葉は長さ10~15cmになります。
成株では葉は卵形になりますが、鉢植えの幼植物では浅く3~7裂しています。
アオオカメヅタとも呼ばれています。
葉緑が、白から黄白色の覆輪となるフイリカナリーキヅタは、フイリオカメヅタとも呼ばれています。
秋になって、淡紅色を帯びることがあります。
黄白色の散り斑が入る品種もあります。
栽培管理ですが、非常に丈夫で耐寒性も強く、零度以下になっても平気です。
陽光地を好みますが、日照不足でもよく育ちます。
乾燥には非常に強いですが、排水不良は嫌います。
やせ地でもよく育ちます。
ひどい乾燥や日照不足で落葉しても、高温多湿状態に保てば、まもなく葉が再生します。
12度以上あれば、いつでも挿し木で簡単にふやすことができます。
ヘゴなどの支柱にはわせて、小鉢から大鉢仕立てまで、色々な大きさで利用できます。
吊り鉢にして長く枝を垂らし、カーテンのようにして楽しむこともできます。
石垣や壁面にはわせてもよいし、生け垣として育てることもできます。
挿し木で育てた小苗はミニ観葉としてもよく、寄せ植えやテラリウムにも向いています。
広い面積のグランドカバーとしても使えます。
フラワーデコレーションにも欠かせない素材で、ランなどのコサージのグリーンとしてもよく使われます。
病害虫の心配も、あまりありません。
葉先が鋭いドゲ状「ユッカ」
分類ですが、リュウゼツラン科ユッカ属です。
北アメリカから中南米に約60種があります。
アツバキミガヨラン、イトラン、キミガヨランなどが公園や庭園に植えられますが、葉先が鋭いドゲ状になっているので、植える場所を配慮しなければなりません。
メキシコ原産のエレファンティペスは、太い幹を数本寄せ植えした観葉木物として人気があります。
栽培管理ですが、いつも直射日光に当てて育てます。
乾燥に強いので、用土はいつも乾き気味に管理しましょう。
茎や根が腐る心配は、水のやりすぎが原因です。
寒さにもかなり強く、健康な株で水を控えれば、零度近くまで耐えます。
肥料もあまり必要としませんが、夏の生長期だけ与えます。
植え替えもあまり必要ではありませんが、3~4年すると土も傷むので、5~8月に排水のよい土に植え替えてやります。
挿し木が容易なので、新芽を挿せばミニ観葉苗ができます。
まとめ
いかがでしたか。
空間をきれいにしてくれたり、癒し効果をもたらしたりしてくれる観葉植物。
ぜひ、日常の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。