「観葉植物が欲しいけど、何を選んだら分からない。」
「気に入った観葉植物の名前が分からない。」
おしゃれな家には必ずある観葉植物ですが、名前とイメージが一致しなくて困っている人も多いことでしょう。
また、観葉植物はたくさんの種類があって、選び方に困りますよね。
観葉植物には、弱い日差しでもしっかり育つものや乾燥に強いもの、寒さに強いものなどさまざまな種類があります。
自分にぴったりな観葉植物が見つかれば、日々の暮らしの質が向上するはずです。
今回は、たくさんある観葉植物のなかでも、オススメの観葉植物を4つご紹介します。
素朴だけれど生き生きとした葉が特徴「アロカシア」
分類は、サトイモ科アロカシア属です。
熱帯アジアに70種があり、短い多肉茎を直立し葉柄の長い葉を数枚つけます。
葉の形は変化に富み、葉脈部が銀白色となるものや、葉面が独特な色彩と光沢のあるものが多くあります。
最近は、茎の太い大型種に人気があります。
栽培管理ですが、半日陰で育てますが、日照不足だと徒長して葉柄部が折れやすくなります。
高温多湿を好みますが、休眠状態なら12~15度で越冬します。
4~5月に、休眠中の茎を長さ5~6cmに切り、挿し木して15度以上に保温し、発芽、発根させます。
ミズゴケ植えが管理しやすいのですが、鹿沼土と腐葉土を混ぜた用土でもかまいません。
夏の間に十分肥培し、太い茎を育てることが大切。
生育中は葉水を度々与えますが、用土の過湿は腐敗を起こすことがあります。
ハダニには注意が必要です。
葉色が多種で美しい品種「コレウス」
分類は、シソ科コレウス属です。
現在の栽培種は、フィリピン、インドネシアの原産種から育成されたもので、多くの品種があります。
キクの葉に似た葉形のケアフリー系、柳葉状のセイバー系、葉緑がフリンジ状となるフィージー系などです。
色彩も豊富で生育が速く、鉢物だけでなく窓辺のプランター植え、花壇材料としても優れています。
栽培管理ですが、直射光に当て、徒長させないように育てます。
寒さにも強く、5度程で越冬します。
15度以上あればいつでも実生で育てられ、播種後100日程度で鉢物として観賞できます。
摘芯しなくてもよく分枝する品種が多いようで、挿し芽も簡単です。
排水がよく、しかも有機質に富んだ用土を好み、酷い乾燥や過湿を嫌います。
花穂が出ると葉の美しさを損なうので、刈り込み、伸び過ぎた茎も剪定するとよいでしょう。
そして、生育を見ながら液肥を与えましょう。
恋が実る植物ともいわれることも「ハートカズラ」
分類は、ガガイモ科セロペギア属です。
南アフリカのナタール地方原産のつる性の多肉植物です。
茎は細く垂れ下がり、長さ2m以上にもなります。
葉は長さ1~2㎝で、名の通り多肉質のハート形をしています。
節部にはムカゴを作ります。
花は長さ2㎝程の細い筒状で、あまり目立ちません。
栽培管理ですが、観葉鉢物として栽培されていますが、かつては多肉植物として栽培されていました。
乾燥には非常に強く直射光でも平気ですが、観葉植物として育てられたものは、少し光不足で軟弱になっています。
15度以上あれば挿し木でいつでも殖やせます。用土はサボテンなどと同じでもよいですし、ミズゴケ植えでもよく育ちます。
吊り鉢作りが普通ですが、小さなかごに植えたり、あんどん仕立てにしてもよいでしょう。
地下部のネコナカイガラムシには、注意しましょう。
インテイリアや風水でも人気「ペペロミア」
分類は、コショウ科ペペロミア属です。
熱帯から亜熱帯地域に1000種以上がありますが、観賞用に栽培されている種類の多くは熱帯アメリカ原産です。
ペペロミア・オブツシフォリアは匍匐性の大型種で、茎は太く、葉は倒卵形の多肉質です。
よく分枝し強健なので、ヘゴ付けで栽培されています。
園芸品種のグリーン・ゴールドは、葉に黄~黄緑色の散り斑が入り、全体に光沢があって美しく、強健で小~中鉢物として普及しています。
シマアオイソウは、明治時代に導入された古い種類で、卵形葉に灰白色の縦縞が5~9本入り、スイカの果皮に似ているので、俗に「スイカ」ともいいます。
茎が短く、株元から四方に葉を伸ばします。
ペペロミア・カペラタは、草丈、株張り共に10~15㎝の小型種です。
葉は長さ3~5㎝の心臓形ですが、葉脈が窪んで、著しく縮み状になるのが特徴です。
変異を生じやすく、園芸品種が色々あります。
ペペロミア・クルシーフォリアは、葉長6~10㎝のへら形で、緑に細く暗赤色が入り、多肉質で強健な中型種です。
ジュエリーの名で最近普及し始めているのは、その園芸品種で、黄白色の幅広い覆輪にさらに淡紅色の覆輪が入る美葉種で、これまでのペペロミアのイメージを変えるものです。
ペペロミア・オルバは、節間の詰まった小型種で、黄白色の幅広い覆輪となる園芸品種が普及しています。
その他にも、超小型種や多肉質の種類などがあり、室内園芸には欠かせない仲間です。
栽培管理ですが、高温性で高い空中湿度を必要としますが、鉢用土は乾き気味でないと根腐れを起こします。
古株になると根の活力が衰えるので、水は控えめにしないといけません。
日照不足にもよく耐えますが、夏以外はよく光に当てて丈夫に育てましょう。
肥料は平均して与えます。
葉挿しができる仲間としてよく知られていますが、斑入り種の多くは、葉挿しでは斑が消えてしまいますから、株分けか茎をつけて挿し木します。
種類によって楽しみ方も色々です。
ミニ観葉やテラリウム、寄せ植えにはどの種類も適しています。
茎のよく伸びる種類は、吊り鉢やヘゴ付けにも向いています。
まとめ
いかがでしたか。
空間をきれいにしてくれたり、癒し効果をもたらしたりしてくれる観葉植物。
ぜひ、日常の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。