これまで、大地真央、黒木瞳、天海祐希ら、数々のトップ女優を世に輩出してきた「宝塚歌劇団」
その宝塚歌劇団といえば、「派手なメイク」、「
今回は、そんな長い歴史を誇る宝塚歌劇団の真実に迫ります。
未婚女性だけのエンターティナー集団
日本には、1000団体以上の劇団があり、プロ、素人、学生が演じています。
小さい劇団は、10人に満たないですが、大きな劇団は数百人います。
そんな劇団でも、日本で知名度、人気がトップクラスに位置するのが宝塚歌劇団です。
兵庫県宝塚市に大劇場、東京に劇場があり、劇団員は寮、実家、一人暮らしをしながら公演をしています。
現在は、所属している劇団員の人数は約400人になり、大規模な団体です。
宝塚歌劇団の年間に行う公演は多く、年間に観に来るお客は250万人前後になります。
魅力はやはり、女性だけが舞台を飾り、男役と娘役に分かれて演じることでしょうか。
歌劇団に属する事ができるのは、未婚の女性だけです。
世界中を見ても、男性がいない劇団はほとんどなく、貴重さが注目を浴びる要因になります。
日本だけでなく世界でも公演を定期的に行い、世界中で認められつつある特別な劇団です。
また、公演を多くする中、ファンを飽きさせないような演目が面白いと言えます。
海外ミュージカル、漫画、ファンタジー、日本物など、多彩な作品は男性も気になるようです。
中でも、漫画作品は宝塚歌劇団にとって、ファンを惹きつける演目の一つです。
代表する作品として、昭和49年に初公演された「ベルサイユのばら」は、一気に宝塚の名を全国区にしました。
現在も、過去の漫画作品を公演するなど、ファンのみならず興味がもてるはずです。
宝塚歌劇団に入るには、音楽学校に入らないといけない
華やかな舞台を魅せる宝塚歌劇団は、オーディションを受けて入れる訳ではありません。
まず、1年に1回受験を実施している、宝塚音楽学校に入る事が必要です。
出典:宝塚音楽学校
しかし、音楽学校は受験する人が多く、毎年1000人前後がチャレンジします。
そして、受かるのはたった40人という狭き門になり大変です。
倍率で言うと25倍前後になり、過去には1800人が受けて、48倍という年もありました。
そして、音楽学校に入ると歌劇に必要な学びをしていきますが、別にある厳しさも大変になります。
出典:宝塚音楽学校
1年生と2年生がいますが、2年生が1年生を指導するのが基本で、1年間は笑顔は見せられません。
また、名物と言われる掃除は1年間同じ場所を行い、朝が早いため眠気との戦いになります。
そして、1時間ほどかけて磨き上げる場所は、ホコリ一つあると上級生から怒られます。
学校内は常に整列して歩くなど、1年間は厳しい世界です。
出典:宝塚音楽学校
しかし、宝塚音楽学校は学校だけ厳しいだけではなく、寮も厳しい場所になります。
風呂は1年生が先に入り、2年生が後に風呂に入るのが規則です。
そして、1年生の最後は、2年生が入る前に風呂場のタイルや壁をキレイに拭く事が、決まりになります。
タイルに水が落ちていたり髪の毛1本落ちていると、2年生から怒られるようです。
だから、音楽学校の1年生は、とにかくしんどく大変なので覚悟が必要です。
舞台は、本格的なセットと衣装が醍醐味
そんな宝塚歌劇団は、女性だけの劇団以外に、舞台上のセットなども魅力になります。
大階段は迫力があり、電飾が動くととても美しいです。
また、作品に合わせたセットも本格的で、工夫が凝らされています。
ヨーロッパ調なデザイン、建物をイメージしたセットは、見る人を引きこみます。
装置なども、上下に動く以外にファンが驚く仕掛けも登場したりします。
使用する小道具も、実際に使われているほど精密で、製作のレベル高さが分かります。
さらに、宝塚歌劇と言えば、華やかで豪華な衣装が有名です。
出典:宝塚歌劇団
衣装デザイナーは、毎回作品に合わせた衣装を考えて感動を与えてくれます。
派手な洋服は、劇団員にも好評で、キラキラ感が良いそうです。
そして、衣装と言えば、トップスターが背負う大きな羽根に目を奪われます。
トップスターと呼ばれるのは、5組ある中で1人ずつしか存在しません。
このトップスターは、公演の最後に大階段から降りてきて、大きな羽根を背負っています。
羽根は重く、女性からすると大変でトップの重みと言われているようです。
羽根に使われているのは、ダチョウの羽根らしく種類も複数あります。
現在、羽根を背負えるのは、トップスターと娘役トップと2番手ぐらいです。
劇団員は、この羽根を背負う事を目標に頑張るようになります。
まとめ
いかがでしたか。
宝塚歌劇団は、創立100年を超えて新たなスタートをしています。
近年、観客数が減少して危機的な年もありましたが、復活して安定した人気に戻っています。
全国的に有名であり、女性の憧れと言われる宝塚歌劇団は、本当に国の宝です。
女性ファンが圧倒的に多い中、男性ファンも興味を持つなど新たな顧客ファンも増えています。
一度、劇場へ足を運んで鑑賞すると、「面白いな」とハマる人もいます。
いろんな魅力が詰まった劇団なので、国技として永遠に続くことを願います。